相続は配偶者や血族関係者がいれば誰にでも発生します。
しかし、この誰にでも発生する相続に生前から向き合い相続対策をされる方は意外にも少ないのが現実です。
相続は100人いれば100通りの事情があり、「生前贈与」「遺産分割対策」「遺言」「相続税」など、相続に関わる問題は多岐に渡ります。これら相続関連の問題は、弁護士、税理士、司法書士等の専門家に相談し適切なアドバイスや助言をもらうことは必要不可欠なことになるのですが、実際には相続が発生した場合「誰に相談したらよいのか」「どのようなことが問題となるのか」といった専門家への相談まで辿り着けないケースが非常に多くあります。

相続診断士とは

相続診断士は、気軽に相談可能な身近な存在として相続の道先案内人になり、必要に応じて各専門家へと橋渡しをし、相続を円滑に進めます。
相続に関する全般的な知識を持っている相続診断士だからこそ、総合的に相談できる身近な窓口となっています。

相続診断で問題点を明確化

兄弟姉妹や一族で骨肉の争いになるなど相続が「争族」にならないように、トラブルが発生しそうな場合には、出来るだけ事前に各士業と連携し問題の芽を早めに摘み取ります。
相続診断士は日頃より気軽に相続の相談を受ける中で、相続で不幸になることを未然に防ぐためには生前の準備がいかに大切であるかをお伝えしています。
相続に潜むリスクやトラブルを予期し事前に対策をするには、まず現状を把握する必要があります。そして問題点を明確にします。その為に相続診断は重要です。
相続対策の第一歩は「相続診断」から。

想いを共有し、揉めない相続を。

相続が、トラブルなく、円満に笑顔で相続を迎える「笑顔相続」である為には、『どうしたら相続で揉めないか』を生きている間に想いを伝え、家族で話し合い、共有することが大切です。
遺産分割対策や節税対策、相続税対策は重要なことではありますが、まずはお金の勘定より気持ちの感情を整えます。

相続財産の約半分は不動産、その他経営する会社の株式など、換価できないものがたくさんあり、換価できない財産を法定相続分どおり均等に分けることは困難です。
また現金や不動産などのプラス財産だけではなく、借金などのマイナス財産、財産に関する法律上の地位すべてが相続人に承継されます。
均等に分けることが困難な相続財産が多いからこそ、渡す側ももらう側も、困っていない生前に『どうしたら揉めないか』を家族で話し合い、想いを共有して、その後に納税資金対策や遺産分割対策、節税対策をします。

相続における不動産対策

相続財産のなかでも「不動産」は、高額になりやすく、均等に分けることは困難なため、遺産分割協議の際にはトラブルに発展する可能性は高くなります。
不動産の価格は一物六価で評価方法により大きく異なり、売却して金銭に換価して均等に分けるにしても、相場は時の相場で変動し、決まった価格はありません。

あらかじめ実家や土地の価値を知り、どのような不動産なのか、売却は可能か、どのくらいの価格で売れるのか、住むことは可能か、所有した場合のランニングコストは、活用方法はないか、など事前に対策をしておく必要があります。
ご事情によっては、相続放棄や限定承認を選択するケースもあり、相続開始を知ってから3か月以内に手続きを行う必要があり、期限がすぐ来てしまいます。
また相続税の納付税額によっては、金銭一括納付が原則ですが物納を検討するケースもあり、物納が認められる要件に境界確定や実測など諸条件があるため、事前の準備が重要です。

相続における不動産対策は、事前に価値を知ること(不動産査定)と相続税がかかる場合の事前対策です。

※不動産査定とはいくらで売却できるか見込み額を算出することですが、価格の算出だけではなくマーケットの分析と将来予測、売却可能な最高値と最低値、買取価格など、査定の根拠を売買事例や成約事例に基づいて示し、適正価格で売却または土地活用の資金計画に必要とするものです。

※事前対策
相続税がかかる場合は相続税対策、推定相続人が2人以上いる場合は、遺産分割対策と相続税対策が必要です。

株式会社TSインターナショナルは、不動産業界で長年培ってきた不動産売買や買取の取引実績を基に、必要に応じて各専門家と連携しながら、さまざまなご事情の相続不動産のお困りごとを解決するお手伝いをします。お任せ下さい。

次回更新予定
「遺言」「生命保険の活用」「海外不動産の相続」「令和5年度税制」など

『これで安心!相続・遺言・終活について考えてみませんか!』特集
(令和4年12月17日、令和5年2月4日 毎日新聞東京都全域版)掲載予定
相続不動産のお困りごとを解決!お任せ下さい。株式会社TSインターナショナル

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